現場主義

men-827301__480.jpg
もし、あなたが中小企業の経営者の方で、最初に現場の仕事をされていたのなら、現場のことはよくご存知でしょう。
そして、今の仕事として成り立っているのなら、それなりの営業力もおありでしょう。

最初に就いた仕事のことを初職といいます。
字の如く初めて就いた仕事です。
サラリーマンの方でも最初の配属が現場であれば、それはものすごくラッキーです。
もし、あなたがそれなりの大学を出て管理の仕事をしたいとその会社に就職して、最初の仕事が現場だったら、思った通りの仕事ができなかったと思うかもしれません。
しかし、その経験は将来において必ずあなたの役に立ちます。

私は今、社会保険労務士として労務管理のアドバイスなどの仕事をしています。
私の強みは、現場の仕事を経験していることです。
最初の配属は、製造現場で10年ほどみっちりしごかれました。
大学は出ていますが、ぺいぺいの頃は現場で実際に自分で手を汚すような仕事もしましたし、ある程度現場の責任を任された時は、一時期は部下も300人ほど使っていたこともあります。

自ら動かなくてはならない辛さも、自分は動かずに部下に仕事を命じる辛さも味わいました。

間接部門の責任者の方から、「前田をうちの部署に欲しい」と言っていただいたことがあるそうですが、
それに対して当時の直属の工場長は、その関節部門の方より立場が上で、
「前田は現場でやらす」と言われたそうです。

今から思うと、ものすごくありがたいことでした。
企業で労務管理の仕事を行う部署は人事です。
人事は労務管理のスペシャリストですが、現場を知らない方も多いと思います。

労務管理は、例えば就業規則や社内規定を整備するのが仕事ではありますが、
それはあくまでも箱物の整備です。
現場は人が動かしてます。
真の労務管理は、人を管理することです。
checklist-2077020__480.jpg
管理というと統制するみたいな感じですが、そうではありません。
その仕事に就いている人の立場に立って考えることが本当の管理の仕事だと思います。

それができている経営者の方、労務管理の方、現場の責任者の方、どれくらいおられるでしょうか。

全ては人視点です。人を大事にする企業ではなく、人の立場に立って経営や管理をする、
そういう企業は間違いなく発展すると思います。

それが本当の「働き方改革」ではないかと思う次第です。
ですから、「働き方改革」と言っても何も難しいことではないのです。

間接部門であっても、その仕事をしている人の立場に立って見てあげてください。
もし、あなたが現場経験の無い経営者であれば、いちど一緒に現場の仕事を手伝ってあげてください。
例えば、非正規雇用の人の仕事を手伝ってあげてください。
上手くできなくても、もしかしたら現場の足を引っ張ってもかまいません。
もちろん、それはあなたの仕事ではありません。

「社長が現場を変に手伝って大変だった」
と従業員の方が思われても、それでいいのです。

口を出さずに手を出してあげる経営者を見て従業員は、どう思うでしょう。
社長、もう手伝っていただかなくても結構です。私たちがやりますからと頼もしく言ってもらえればラッキーです。

そして、あなたは間違いなくその後、現場主義の仕事をすることができるようになります。
どれだけ生産性をあげたではなく、どれだけその人の気持ちを理解できたのか、
それが大事なのだと思うのですが、

いかがでしょうか。

mentor-2443788__480.jpg

この記事へのコメント